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続・飼っていたペットに飼われています。
第35章 【裏】君の細い指の先には④(スイ目線)

「うわぁぁ…! すごい…!」
部屋に着いてすぐ、電気も付けずに一面を埋め尽くす大きな窓に駆け寄り、夜景を眺めるサキにそっと近づきながら話す。
「本当はもう少し上のランクの部屋がよかったんだけど、急な予約でここしか取れなかったから。」
「ううん! 十分すぎるくらい。夢みたいだよ…。スイさん、ありがとう。」
眼下に広がる無数の小さな人工灯と、月や星の光に照らされた美しいサキを見て、また思う。
時間が止まってほしい。
ここ数日は特にその想いが強かった。
俺の作ってやった食事を美味しそうに食べる彼女。
はにかみながら俺の手に指を絡める彼女。
未来の自分相手に嫉妬を向ける彼女。
自分にしか見せない呆けた顔で快感を貪る彼女。
子供のようで、大人なようで、無知で素直で、でも芯が強くて。
部屋に着いてすぐ、電気も付けずに一面を埋め尽くす大きな窓に駆け寄り、夜景を眺めるサキにそっと近づきながら話す。
「本当はもう少し上のランクの部屋がよかったんだけど、急な予約でここしか取れなかったから。」
「ううん! 十分すぎるくらい。夢みたいだよ…。スイさん、ありがとう。」
眼下に広がる無数の小さな人工灯と、月や星の光に照らされた美しいサキを見て、また思う。
時間が止まってほしい。
ここ数日は特にその想いが強かった。
俺の作ってやった食事を美味しそうに食べる彼女。
はにかみながら俺の手に指を絡める彼女。
未来の自分相手に嫉妬を向ける彼女。
自分にしか見せない呆けた顔で快感を貪る彼女。
子供のようで、大人なようで、無知で素直で、でも芯が強くて。

