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続・飼っていたペットに飼われています。
第35章 【裏】君の細い指の先には④(スイ目線)
 リボンを掛け直した白い箱から取り出した輝くそれを左手の薬指に嵌める。
 1度は細くなって拒んだ指に、今度はピッタリと収まった。
「………! ……これって、スイさん……!」
「俺と結婚して? 今のサキは覚えてないかもしれないけど、なるべく早く約束果たすから。好きなんだ…。苦しいほどサキだけが。…」
「……………えっ。…………えぇーっ……⁉」
「愛してる。」
 口元を押さえて崩れかけるサキを再び胸の中で支えて、耳元で問いかける。
「サキ………、だめ?」
「………ううん。嬉しい……。」
「俺のこと、好き?」
「好き……。大好き。」
「……よかった。」
 どちらからともなく深く口付けあいながら首の後ろで結ばれたリボンをほどいて、繊細なレースを破かないよう丁寧にドレスを乱しながらそのままベッドへと運んだ。
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