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続・飼っていたペットに飼われています。
第36章 【裏】君の細い指の先には⑤(スイ目線)

部屋に備え付けられた広い風呂に2人で入りながら、朝焼けの始まる様子を見ていると、サキが下腹部に手を添えながらどこか切なげに口にする。
「……なんかね、幸せすぎて怖い。」
「…うん。」
「ごめんね…。本当のこと、思い出せなくて。」
「俺こそ…、ごめんな。」
「ううん。でも、今の私はスイさんのこと絶対に忘れないから。これから全力で私のこと誰よりも1番に……、好き。にさせちゃうよ…?」
「…馬鹿。もう好きだよ。」
ぎゅっと腕の中に彼女を閉じ込めながら、きっと彼女とならそうなれる予感がしていた。
例え過去の記憶を取り戻せなくても、穏やかに愛し合っていけるような気がする。
「…嘘つき。未来のサキさんのこと、一生忘れられないくせしに。」
そういって俺の指を取り、軽く歯を立てて小さな歯型をつける。
「……! そういう可愛いことしてると、もう1回犯すぞ。サキが泣くまで手加減なしで。」
「私にはそんなことする勇気ない癖に。あーあ…、なんで私スイさんのこと、こんなに好きになっちゃったんだろ。もう!」
「……なんかね、幸せすぎて怖い。」
「…うん。」
「ごめんね…。本当のこと、思い出せなくて。」
「俺こそ…、ごめんな。」
「ううん。でも、今の私はスイさんのこと絶対に忘れないから。これから全力で私のこと誰よりも1番に……、好き。にさせちゃうよ…?」
「…馬鹿。もう好きだよ。」
ぎゅっと腕の中に彼女を閉じ込めながら、きっと彼女とならそうなれる予感がしていた。
例え過去の記憶を取り戻せなくても、穏やかに愛し合っていけるような気がする。
「…嘘つき。未来のサキさんのこと、一生忘れられないくせしに。」
そういって俺の指を取り、軽く歯を立てて小さな歯型をつける。
「……! そういう可愛いことしてると、もう1回犯すぞ。サキが泣くまで手加減なしで。」
「私にはそんなことする勇気ない癖に。あーあ…、なんで私スイさんのこと、こんなに好きになっちゃったんだろ。もう!」

