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続・飼っていたペットに飼われています。
第37章 君の細い指の先には⑥(スイ目線)
 ボンネットの上にサキを下ろすと、首の後ろのリボンを引きながら押し倒してはだけさせた白い胸の谷間に顔を埋めながら言う。
「はあ…、やっぱりいいな。サキのこの大きな胸。あ、ごめんね? 最初はキスからだよね。」
「…やだぁっ! やだっ…! ンンーー!!」
 激しく首を振って抵抗する細い顎を捉えてサキの唇を貪るように奪われる様子を黙ってみているしかない自分に怒りが止まらなかった。
「ッ……!」
 突然、口から血を流して侑斗がサキから顔を離した。
「ひどいよサキ。未来の旦那さんの唇を噛むなんて。これからは優しく抱いてあげようって思ってたんだよ? それともやっぱりこの間みたいに無理矢理されるのが好きなのかな?」
「私はスイとしかしたくないの! 貴方なんて顔も見たくない! 今すぐ消えて!」
「ん? スイくんの顔が好きってこと? それとも体も? じゃあ消すのはやめて今すぐ俺に取り込んで作り変えてあげようか?」
「違う‼ やめて‼」
「今の見た目もサキの理想に限りなく近づけたつもりだったんだけどなぁ。いつの間に趣味変わったの?」
 そういって俺に近づこうとする侑斗に、サキが後ろから抱きついて必死に訴える。
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