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続・飼っていたペットに飼われています。
第40章 【微裏】欠けた心を埋めることは容易じゃない②(サキ目線)
「……美味しかった? 俺の血。」
「そんなの…、わかんない…。」
「ふーん。俺は前、サキの血舐めたとき美味しいって思ったけどな。」
「吸血鬼じゃないんだし、そんなつもりで飲んでないよ。ただあの時は、スイと少しでも混ざってひとつになりたいって思っただけだから。」
「…え? いま、なんて…?」
「………やだ! 忘れて、お願い! ……私、お買い物行ってこようかな! 後で片付けるからテーブルそのままにしておいて!」
 スイが元気になって普通に話してくれて嬉しいからって、気が緩みすぎた。ただでさえ許されないことばかりした私のせいでスイはこんなに弱ってるのに何してるんだろう? 
 昨日泣くなって言われたばかりなのに、あまりに馬鹿な自分が恥ずかしくて目頭が熱くなってきて急いで玄関まで向かう。
 外の風に当たりながら色々反省したかった。
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