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続・飼っていたペットに飼われています。
第3章 再び彼のお世話を始めます。①(サキ目線)
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「でさ、仕方ないからさっき皆でサキちゃんが働いてるとこ見て安心させようと思ってここ来たんだけど、運悪くサキちゃんがトカゲに餌やってるとこに遭遇しちゃってそのうちの1匹に頬舐められてたでしょ? そしたらアイツ黙って売店に行ってさ…。」
ヤスさんが曇った顔で黙り、リョウさんがギターケースにつけた何かを見せながら続ける
「そして、被害にあったのが彼だよ。」
「コイツもな。」
「俺のコイツもだ。」
それぞれの楽器ケースに付けられたうちの人気商品『すーぱーふわふわトカゲくん☆等身大ストラップ』は無残に折れ曲がり、首の付け根や尻尾から綿が飛び出している。
「なんてひどいことを…!」
崩れるように言ったサキにリョウさんが、
「まだまだあるからサキちゃんにも3つくらいあげるよ。」
と言ってみんなとお揃いのその子達をくれた。
「アイツ、いま上で強化ガラスも一瞬で砕けるダイナマイトめっちゃ検索してるよ。」
ヤスさんが疲れたようにタバコに火を点け、煙を横に吐き出して言う。
「頼むよサキちゃん! うちから爆破魔なんて出したくないんだ! アイツ、サキちゃんに関して狂ってる以外は天才的なロッカーなのに…。ううっ!」
遂に泣き出したコウヘイさんの姿に、私は覚悟を決めた。
「…わかりました。こうなったのは私のせいでもありますし、研修中の今辞めれば、まだここの水族館に掛けてしまうご迷惑も少ないですよね。」
「「「…サキちゃん! ありがとう‼」」」
ヤスさんが曇った顔で黙り、リョウさんがギターケースにつけた何かを見せながら続ける
「そして、被害にあったのが彼だよ。」
「コイツもな。」
「俺のコイツもだ。」
それぞれの楽器ケースに付けられたうちの人気商品『すーぱーふわふわトカゲくん☆等身大ストラップ』は無残に折れ曲がり、首の付け根や尻尾から綿が飛び出している。
「なんてひどいことを…!」
崩れるように言ったサキにリョウさんが、
「まだまだあるからサキちゃんにも3つくらいあげるよ。」
と言ってみんなとお揃いのその子達をくれた。
「アイツ、いま上で強化ガラスも一瞬で砕けるダイナマイトめっちゃ検索してるよ。」
ヤスさんが疲れたようにタバコに火を点け、煙を横に吐き出して言う。
「頼むよサキちゃん! うちから爆破魔なんて出したくないんだ! アイツ、サキちゃんに関して狂ってる以外は天才的なロッカーなのに…。ううっ!」
遂に泣き出したコウヘイさんの姿に、私は覚悟を決めた。
「…わかりました。こうなったのは私のせいでもありますし、研修中の今辞めれば、まだここの水族館に掛けてしまうご迷惑も少ないですよね。」
「「「…サキちゃん! ありがとう‼」」」
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