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続・飼っていたペットに飼われています。
第43章 君が月なら俺は(サキ目線)

「……サキちゃん! 無事でよかった…!」
玄関先で待っていてくれた高木さんの奥様の凛子さんがふわっと私を抱きしめてくれる。
「凛子さん…、ありがとうございます。あの時、サクラギさんに見えたこと連絡してくださったんですよね。本当は駄目なはずなのに…。」
「いいのよ…。元々あっちの方でも問題になっていたみたいだから逆に通報してくれてありがとうって感謝されちゃったわ。ああ、もっとよく顔を見せて?」
「まあまあ、2人共こんな所でなんだ。スイくんもよく頑張ったね、さあ入って。」
旦那さんの壮一郎さんが優しく中へと促してくれる。
テーブルの上には凛子さんが作ってくれたいろんなご馳走が並んでいて、向かい側に座っている高木さんご夫妻はにこにこしながらそれを取り分けてくれていてなんだかその光景はまるで…。
「あら…嬉しいわ! いまサキちゃんもスイくんも同じこと思い出したでしょう?」
「こら。お前はそうやって人様の心の内をすぐ口にするんじゃない。失礼だろう。」
「そうね、ごめんなさい。嬉しくてつい…。」
壮一郎さんに怒られた凛子さんが可愛らしく微笑みながらお皿を渡してくれる。そんな顔もやっぱり似ていると思うと胸が詰まって上手く言葉を返すこともできない。
そんな私の手をギュッと握って、スイが気持ちを代弁してくれた。
「いえ、あの…。こちらこそ失礼かもしれませんが、本当に似てるんですよね、お2人の雰囲気もこの部屋も。サキの両親と彼女の育った実家に。もうそこは取り壊されてないんですけど。俺は前に来た時も思っていて、この料理見たら特に何かこう…。ね?」
「うん…。お母さんの作ってくれたやつみたい。私が好きなのばっかり…。」
「あら、よかった! それは流石に読んでないわよ。偶然ね。」
「ほらほら2人とも冷めないうちに早く食べて。私が言うのもなんだが、妻はなかなか料理上手なんだよ。」
「はい…、いただきます。」
玄関先で待っていてくれた高木さんの奥様の凛子さんがふわっと私を抱きしめてくれる。
「凛子さん…、ありがとうございます。あの時、サクラギさんに見えたこと連絡してくださったんですよね。本当は駄目なはずなのに…。」
「いいのよ…。元々あっちの方でも問題になっていたみたいだから逆に通報してくれてありがとうって感謝されちゃったわ。ああ、もっとよく顔を見せて?」
「まあまあ、2人共こんな所でなんだ。スイくんもよく頑張ったね、さあ入って。」
旦那さんの壮一郎さんが優しく中へと促してくれる。
テーブルの上には凛子さんが作ってくれたいろんなご馳走が並んでいて、向かい側に座っている高木さんご夫妻はにこにこしながらそれを取り分けてくれていてなんだかその光景はまるで…。
「あら…嬉しいわ! いまサキちゃんもスイくんも同じこと思い出したでしょう?」
「こら。お前はそうやって人様の心の内をすぐ口にするんじゃない。失礼だろう。」
「そうね、ごめんなさい。嬉しくてつい…。」
壮一郎さんに怒られた凛子さんが可愛らしく微笑みながらお皿を渡してくれる。そんな顔もやっぱり似ていると思うと胸が詰まって上手く言葉を返すこともできない。
そんな私の手をギュッと握って、スイが気持ちを代弁してくれた。
「いえ、あの…。こちらこそ失礼かもしれませんが、本当に似てるんですよね、お2人の雰囲気もこの部屋も。サキの両親と彼女の育った実家に。もうそこは取り壊されてないんですけど。俺は前に来た時も思っていて、この料理見たら特に何かこう…。ね?」
「うん…。お母さんの作ってくれたやつみたい。私が好きなのばっかり…。」
「あら、よかった! それは流石に読んでないわよ。偶然ね。」
「ほらほら2人とも冷めないうちに早く食べて。私が言うのもなんだが、妻はなかなか料理上手なんだよ。」
「はい…、いただきます。」

