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続・飼っていたペットに飼われています。
第14章 彼は兎と戯れる。②(サキ目線)
 そんなこんなで遂に、ライブザファースト初収録の日。
 初回と2周目の放送は、まだあまりメジャーではないDEEP BLUEに親近感を持ってもらうため、ゲストは呼ばずにサクラギさんとDEEP BLUEの対談トークとデュエット演奏になった。
 ーーコンコン。
「皆さん、着替え終わりましたか?」
「サキ俺の結んでー?」
 スイがネクタイを渡しながら言う。
「う、うん。」
 なんか…なんか、ワイシャツにベストにネクタイって反則だ…。やっぱりスイ格好いいな。なんか、顔が熱くなってきた。
「違う違う。それはここに通すの。」
「あ、ごめん。…って、スイ自分で結べるよね…?」
「んー? なんでさっきから俺の目見れないの? いつもと違うからドキドキしちゃった?」
「……うん。…あの、かっこいいなって思う。」
 私達がつい2人の時間に入っていると後ろからすかさずヤジが飛んできた。
「おいおーい! そこの2人! 新婚ごっこはやめてくださーい!」
「ねえねえ、サキちゃん俺は俺はー?」
「みっ、皆さん本当にお似合いですよ! 格好いいです!」
 からかうコウヘイさんとリョウさんを笑顔で見ていたヤスさんがここで参戦してくる。
「まあ、サキちゃんの衣装が誰よりお金かかってるけどね。特注だから。」
「すみません…。なんか、既製品がちょっとキツそうだって長谷川さんが…。」
「いや、こうやってサキちゃんの体にぴったり合わせて作ったの見たら、サキちゃんってマジすんごいカラダしてんだなってわかるよ! あーあ、早くスイと別れてくんねーかなー。」
「リョウ、お前ぶっ殺すぞ?」
「はいはい皆さんもう時間ですよ! リハ行きましょ!」
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