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続・飼っていたペットに飼われています。
第20章 【裏】大人になった君と狂った歯車。⑤(スイ目線)

サキの甘い蜜の匂いが異常に充満した事務所に入ると、地獄のような光景が広がっていた。
ソファにもたれる白いサキの肌に食い込んだ赤い縄は、その曲線を目立たせるように幾重にも交差に縛って拘束してある。
M字に固定され強引に開かれたソコには、怪しく蠢く玩具が埋め込まれていて、目隠しと猿ぐつわを噛まされたサキは唯一自由に動かせる首を振り、泣き呻いていた。
「サキ……!」
駆け寄って目隠しを外すと、彼女は俺の顔を見て目を見開き、尚も怯えたように震え、首を大きく振って暴れている。
「俺だよ! 大丈夫、大丈夫だから…。」
突き刺さった玩具を抜いて投げ捨て、血の滲んだ猿ぐつわも外してやろうとすると後ろから声が掛かる。
「やめた方がいいよ。舌噛もうとするから。もう彼女スイくんのことわかってないから、ただの恐ろしい変態さんだと思ってるよー。」
「お前…!」
あまりのショックでこいつがいた事すらも忘れていた。
ーーバキッ!
反射的に手が出たのでそのまま何も考えず何発か殴ったところで心と行動を読まれ、避けられる。
「スイくんこわーい! 怒らないでー? SMは侑斗くんの趣味だから。」
空を切る拳を止め、壁際まで追い詰めて逃げ場を無くすと胸ぐらを掴んで問いかける。
「…どういうことだ⁉ サキに何した⁉」
「えー? 絶対怒るからやだよー!」
ふざけた態度にイライラしてそのまま何発か思い切り拳をぶつける。
「…わかった! 言う! 言うから!」
このまま殴り殺したい気持ちをなんとか堪え、黙って話を聞いた。
ソファにもたれる白いサキの肌に食い込んだ赤い縄は、その曲線を目立たせるように幾重にも交差に縛って拘束してある。
M字に固定され強引に開かれたソコには、怪しく蠢く玩具が埋め込まれていて、目隠しと猿ぐつわを噛まされたサキは唯一自由に動かせる首を振り、泣き呻いていた。
「サキ……!」
駆け寄って目隠しを外すと、彼女は俺の顔を見て目を見開き、尚も怯えたように震え、首を大きく振って暴れている。
「俺だよ! 大丈夫、大丈夫だから…。」
突き刺さった玩具を抜いて投げ捨て、血の滲んだ猿ぐつわも外してやろうとすると後ろから声が掛かる。
「やめた方がいいよ。舌噛もうとするから。もう彼女スイくんのことわかってないから、ただの恐ろしい変態さんだと思ってるよー。」
「お前…!」
あまりのショックでこいつがいた事すらも忘れていた。
ーーバキッ!
反射的に手が出たのでそのまま何も考えず何発か殴ったところで心と行動を読まれ、避けられる。
「スイくんこわーい! 怒らないでー? SMは侑斗くんの趣味だから。」
空を切る拳を止め、壁際まで追い詰めて逃げ場を無くすと胸ぐらを掴んで問いかける。
「…どういうことだ⁉ サキに何した⁉」
「えー? 絶対怒るからやだよー!」
ふざけた態度にイライラしてそのまま何発か思い切り拳をぶつける。
「…わかった! 言う! 言うから!」
このまま殴り殺したい気持ちをなんとか堪え、黙って話を聞いた。

