この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
続・飼っていたペットに飼われています。
第23章 君と全てをやり直したい。③(スイ目線)

「わかりました。それで…、俺はどうしたらいいですか? アイツからサキを守るにはどうしたら…。」
「それは…。私にも、わからないの…。ごめんなさい。そもそも今回のことも自然の道理ではありえなかった事だし、相手の力も強いから妨害されている可能性もあるわ。ただ、ここからは私の勘のような物なのだけれど、サキちゃんが侑斗さんと身も心も結ばれてしまったらもう彼女は一生スイくんのことを思い出すことはできない。それどころか、いまサキちゃんがスイくんを想っている気持ちを侑斗さんに向けるようになって、反対に侑斗さんに想っている気持ちをスイくんに向けるようになる。そしてやがて……、」
少し間を置いて高木さんは言いにくそうに続けた。
「スイくんの存在は消えてしまうわ。」
「…なんとなく、覚悟はありました。」
「そう。でもね、すごく難しいことなのだけどサキちゃんが侑斗さんと結ばれる前に…、彼女が18歳になる前までの5日間でスイくんを思い出すことが出来たら運命は変えられると思う。彼女は貞操観念が強いから、一度身体を繋げてしまったら心がそれに倣うのも早いわ。……でもね、もし失敗しても彼女を引き止めたり閉じこめるようなことをするのはやめてあげて。これ以上は心が壊れてしまうから。もし、スイくんと出会っていなくても彼女は穏やかで幸せな生活が出来ていたことわかるでしょう? 侑斗さんにあんな醜い欲望が生まれることはなかったことも…。」
「はい…。」
「私に言えるのはこれだけ。多分明日以降は私もスイくんのことを忘れてしまっている可能性が高いけど、あなたを心から応援してる。必ずまた、2人であの湖と私達夫婦に会いに来て。」
「ありがとうございます。最善を尽くします。」
「それは…。私にも、わからないの…。ごめんなさい。そもそも今回のことも自然の道理ではありえなかった事だし、相手の力も強いから妨害されている可能性もあるわ。ただ、ここからは私の勘のような物なのだけれど、サキちゃんが侑斗さんと身も心も結ばれてしまったらもう彼女は一生スイくんのことを思い出すことはできない。それどころか、いまサキちゃんがスイくんを想っている気持ちを侑斗さんに向けるようになって、反対に侑斗さんに想っている気持ちをスイくんに向けるようになる。そしてやがて……、」
少し間を置いて高木さんは言いにくそうに続けた。
「スイくんの存在は消えてしまうわ。」
「…なんとなく、覚悟はありました。」
「そう。でもね、すごく難しいことなのだけどサキちゃんが侑斗さんと結ばれる前に…、彼女が18歳になる前までの5日間でスイくんを思い出すことが出来たら運命は変えられると思う。彼女は貞操観念が強いから、一度身体を繋げてしまったら心がそれに倣うのも早いわ。……でもね、もし失敗しても彼女を引き止めたり閉じこめるようなことをするのはやめてあげて。これ以上は心が壊れてしまうから。もし、スイくんと出会っていなくても彼女は穏やかで幸せな生活が出来ていたことわかるでしょう? 侑斗さんにあんな醜い欲望が生まれることはなかったことも…。」
「はい…。」
「私に言えるのはこれだけ。多分明日以降は私もスイくんのことを忘れてしまっている可能性が高いけど、あなたを心から応援してる。必ずまた、2人であの湖と私達夫婦に会いに来て。」
「ありがとうございます。最善を尽くします。」

