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続・飼っていたペットに飼われています。
第26章 春の風はいつも君に優しい。③(スイ目線)
 青い光と静かに泳ぐ無数の魚達に包まれたトンネルを指を絡めて歩きながら、サキは不満そうに言う。
「ねぇ…、もっと会いたい。」
「…それは、出来ないんだよ。」
「なんで?」
「なんでも。」
 普段はこんなに身体のラインがわかる形も、明るい色の服も着ないのだと言うが、やっぱりすごく似合って魅力的で、サキをチラチラ盗み見る周囲の男たちの不快な視線がイラつく。
 まあ、俺があの頃のサキに着てほしいと思っていたものや、本当だったらこんなのが着たかったんだろうという物を選んでいるから当然といえば当然なのだが。
「サキは、他の男とこういう所来ないの? モテるでしょ? 学校とかで。」
「全然来ないよ。男の子苦手だもん。毎日嫌なこと言ってくるし、キライ。…でも、侑斗くんは別だけど。」
「…へぇ? …なんで?」
「なんか、優しくて大人だなって思う。高校も同じ所に行くんだ。」
「…大人、ねぇ。」
「すごく大人だよ。」
「…ちょっとこっち来て?」
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