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続・飼っていたペットに飼われています。
第27章 春の風はいつも君に優しい。④(スイ目線)
 何が食べたいか聞いても、「いまそんなこと考えられないよ…。」というのでスポンジケーキとフルーツとアイスを適当に乗せて、生クリームとチョコソースを掛けて出したパフェっぽい物を何だかんだ美味しそうにあどけなく食べているサキを見て、彼女はまだ子供なんだと言うことと、本来の目的を思い出して反省した。
 お腹が冷えないようにミルクが多めのホットカフェオレをそっと置きながら、ちゃんと先引きをしなければと思って話をする。

「サキ。」
「なぁに?」
「さっき俺が水族館で言ったことは忘れて。友達と沢山遊んでほしいし、まだ先の話だけどいい男と出会って結婚して幸せになってほしい。」
 俺と出会っていない今のサキの人生には、少なからず気の合う友人ができたと聞いて安心していた。それなのに、どこかで少し寂しい気持ちにもなる俺は本当に性格が悪い。
「友達とは遊ぶけど…。結婚なんて、別にしたくない。サキは、スイさんだけ好きなの!」
「今はそうでも、いずれこの人と結婚したいって思う人が出てくるんだ。それに侑斗はいいやつだろ? サキを大事にしてくれるし。サキくらいの年齢だと俺は大人に見えるから好きだって勘違いしちゃうんだよ。」
「…なんで? なんでそんなこと言うの? スイさん…もしかして…結婚、するの?」
「…しないよ。あー、ほらカフェオレこぼしてる。シャワー浴びていつもの部屋着に着替えてきて?」
「嫌!」
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