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オネェとホスト不思議な同居生活
第10章 男で良いの?
とはいえ、オープンして10分もしない内に指名‥
それから30分もしない内にまた、その度に席‥ボックスを行き来し、酒を出させ売り上げを伸ばす。
「・・そうですね‥
お嬢様にはビールより、微発砲のシャンパンが口に合いお好みだと‥‥」
そこまで言って、私は女性客の耳元に唇を近付ける・・
「私はお嬢様を見て、そう思いました‥
変でしょうか、私がこの様な事を言ってしまうのは・・」
「い‥いえ‥
雄輝さんの言う通りにしますわ」
これで1本‥
何時も通りにヘルプに目配せし、シャンパンを持って来させればOK。
「「乾杯・・」」
グラスを掲げ、シャンパンを一口だけ‥
此処で働いて随分慣れたが、あまりお酒は強く無い‥
だから飲んでるように見せ掛ける、これもテクニックの1つ。
「どうですかお嬢様?」
「とても美味しい‥
雄輝さんは選び上手」
「お嬢様を見、お話をして判断しているまで‥
知れば知る程、お嬢様の事が分かっていきます」
「まっ‥
他の女にも同じ事を言っているのかしら?
雄輝さんは凄い男前ですもの」
男前と言われても、正直嬉しくも何も無い‥
男として‥あくまでも男として、客に付き合っているだけ。