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第11章 ショーの中で‥そして‥‥

腕を離してやったら、洋輔は逃げるように楽屋から飛び出して行った。


そんな事よりっ！！



「祐希っ！！」


心配なのは祐希の方！


慌てて駆け寄って祐希を抱き起こせば、祐希‥震えている！？



「・・・祐希・・・」


「明菜‥‥
私、嫌で嫌で‥‥」


「もう大丈夫だから‥
洋輔は二度と祐希に手を出さない、だから安心して祐希・・」


ふわりと抱き締めたら、祐希は俺にしがみ付いて来た・・



「・・・
気持ち悪い・・・」


「えっ？
もしかして祐希吐きそう！？」


「違う・・・
洋輔に触られたのが‥‥気持ち悪い・・
輝の時は、そんな事全然思わなかったのに・・・」


それって・・・


祐希は俺に心を開いてくれているって事？



「・・・・・」


「・・あっ・・」


抱き締めたまま、祐希にキス１つ・・・



「消毒・・・
帰ったら沢山消毒してあげるから・・」


「・・・・・う‥ん」


頷いてくれた‥祐希が‥‥


ヤバい、こんな時なのに、めちゃめちゃ嬉しい！