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愛と欲と嘘
第2章 欲
今から買いに行くなんて、一夜限りの関係な私達には選択のしようがなかった。
だってこれは慰めだから。
報われない恋をしている、私と彼の。
「……そのままでいい………」
「……」
「慰めるって言ったから…。
1回だけなら大丈夫だと思う………」
間違った事を言っている自覚はあるけど、今の私にこれ以外の選択肢は無い。
疼く体は目の前の男を欲しがっている。
体も心も全てを欲して泣いている。
他の女を想う男なんて、やめておけば良いのに。
馬鹿な私は更に深みにはまる。