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愛と欲と嘘
第3章 嘘
「はぁ………馬鹿すぎる」
明日からどんな顔してあいつに会えば良いの……。
憂鬱な気分のまま翌日の出勤は迫ってくる。
ベッドで眠れなくて、ソファで横になってたらその日も結局寝不足でフラフラと出勤しタイムカードを押した。
「彩乃さんがギリギリなんて珍しいですね」
後輩のサキちゃんが心配した面持ちで話し掛けてくるから無意識に視線を逸らしてしまった。
なんか……後ろめたい。
なんでかしら。
「ちょっと寝不足でね……」
「って! 彩乃さんっ」
「え?」