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愛と欲と嘘
第4章 その後①
これはこっちのセリフ。
誰も知らない彼の顔を見られる私の特権が、嬉しい。
「ね、ねぇ……焦らさないで、もう入れてよ」
「それはまだ。
昼間オアズケ食らった仕返ししねぇと」
「お預けって! 職場でスる訳にも行かないでしょ!?」
「だとしても『トイレで1人ですれば?』ってのは傷付いた。
女にそんな事言われたの初めてだぞ」
「……」
さぞかし昔の彼女は股の緩い人だったんでしょ。
「あ、今妬いただろ」
「妬いてないわよ。
だったらあの時どうすれは正解だったのよ?」