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***堕散る(おちる)***
第24章 step24十八段目…春
どうも逆上せて気を失ったらしく、ハルトに横抱きにされていた。

「ハルト…ワタシどのくらい…」

「15分も経ってないよ。」

「ごめんなさい。」

「いや、やり過ぎた。」

「もう大丈夫ですから降ろしてください。」

「洞窟の入り口まで戻ったらね。」

「は、すみません。」

「いや、俺が悪かった。」

バシャ…バシャ

足元と入り口を照らしているとハルトの表情は見えず。真面目に謝るハルトの表情は見えなかった。

「今ので20段分でいいから…」

「そんなにですか?」

「まだ、153段分あるから全然いいよ。」

いつまでに153段分の期限があるのか、下手に聞くと大変なことになりそうだ。

「オマケありがとうございます。」

「おう。」

「おし、降ろすから掴まってな。」

ゆっくりと降ろされる。

「冷えたから少し浸かろうか。」

「はい。」

ハルトは反省したのか、隣で静かにしていた。

「空見えないですね。」

「そうだな。樹がうっそうとしてるからね。」

「空が見えたら星が綺麗でしょうね。」

「部屋の庭の方が少し見えたよ。明日は早くに探検して、女将さんに聞いて星が見える場所いってみるか。」

「はい。」


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