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***堕散る(おちる)***
第24章 step24十八段目…春
トイレは部屋にあるし何の用事だろうか。
1人部屋に残されるのはいたたまれないが、箸も着けずに待っていた。
「ああ、ルリ、食べてて良かったのに…」
数分後にハルトだけ戻ってきた。
「何かあったんですか?」
「明日の過ごし方を相談してた。蕎麦作りとうどんとどっちがいい?」
「蕎麦で…」
「あと、ルリは草木染めを教わるといいよ。ハンカチとかを染めるらしいよ。」
「ハルトは?」
「ゆっくりしたいから昼寝する。」
「わ、わかりました。」
何でも一緒にすると思っていたので寂しかった。
「1時間もかからないからさ、いいでしょ?」
帰りも運転があるし休ませてあげないと…
ワタシは作り笑いをして頷いた。
ほどなく女将さんが料理とお酒を持って戻ってきた。魚の揚がった香ばしい香りが広がる。
「わぁ、美味しそうですね。」
「自分たちで釣った鮎だよ。」
お酒をクイッと煽る喉仏とキラキラ光る瞳に大人と少年の混じった色気を感じドキリとした。
「どうぞ召し上がれ。」
梅の塩をかけて食べると香ばしい香りが口いっぱいに広がる。
幸せな気分も拡がりワタシは明日の予定のことなど忘れていた。
1人部屋に残されるのはいたたまれないが、箸も着けずに待っていた。
「ああ、ルリ、食べてて良かったのに…」
数分後にハルトだけ戻ってきた。
「何かあったんですか?」
「明日の過ごし方を相談してた。蕎麦作りとうどんとどっちがいい?」
「蕎麦で…」
「あと、ルリは草木染めを教わるといいよ。ハンカチとかを染めるらしいよ。」
「ハルトは?」
「ゆっくりしたいから昼寝する。」
「わ、わかりました。」
何でも一緒にすると思っていたので寂しかった。
「1時間もかからないからさ、いいでしょ?」
帰りも運転があるし休ませてあげないと…
ワタシは作り笑いをして頷いた。
ほどなく女将さんが料理とお酒を持って戻ってきた。魚の揚がった香ばしい香りが広がる。
「わぁ、美味しそうですね。」
「自分たちで釣った鮎だよ。」
お酒をクイッと煽る喉仏とキラキラ光る瞳に大人と少年の混じった色気を感じドキリとした。
「どうぞ召し上がれ。」
梅の塩をかけて食べると香ばしい香りが口いっぱいに広がる。
幸せな気分も拡がりワタシは明日の予定のことなど忘れていた。