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***堕散る(おちる)***
第24章 step24十八段目…春
ワタシはハルトに抱き付いた。
「ハルト、ずっと一緒に居させてください。」
「あ?ああ、一年したらな。」
ハルトがギュッと抱き締めてくれた。
「ほら、頑張って上がるよ。」
山の階段をハルトに後ろから押されながら宿に戻った。
「お帰りなさい。」
玄関に女将さんが出迎えに来ていた。
「早速お料理の支度を始めますね。」
昼に釣った鮎の天ぷらを楽しみに花札をしながら待った。
「星、綺麗だったな。」
ハルトが目を瞑る。
ワタシも真似すると瞼の裏に満天の星が浮かぶ。
ん…ハル…ト…
目を瞑っているワタシにキスが降る。
コンコン…
慌ててハルトの肩を押した。
チッ…
ハルトの舌打ちが聞こえたが女将さんが入ってきて紛らわせた。
「空豆と稚魚のかき揚げと鹿刺しでございます。」
日本酒と料理が並べられる。
ワタシには梅のジュース。
「ん…馬に似てるかな?」
「左様でございますね。馬より多少脂がありますが、繊維質なところは似ているかと思います。」
「これは酒が進むね。」
「では鮎の天ぷらと一緒におかわりをお持ちしますね。」
女将さんが部屋を出るとハルトが着いて行く。
「ハルト、ずっと一緒に居させてください。」
「あ?ああ、一年したらな。」
ハルトがギュッと抱き締めてくれた。
「ほら、頑張って上がるよ。」
山の階段をハルトに後ろから押されながら宿に戻った。
「お帰りなさい。」
玄関に女将さんが出迎えに来ていた。
「早速お料理の支度を始めますね。」
昼に釣った鮎の天ぷらを楽しみに花札をしながら待った。
「星、綺麗だったな。」
ハルトが目を瞑る。
ワタシも真似すると瞼の裏に満天の星が浮かぶ。
ん…ハル…ト…
目を瞑っているワタシにキスが降る。
コンコン…
慌ててハルトの肩を押した。
チッ…
ハルトの舌打ちが聞こえたが女将さんが入ってきて紛らわせた。
「空豆と稚魚のかき揚げと鹿刺しでございます。」
日本酒と料理が並べられる。
ワタシには梅のジュース。
「ん…馬に似てるかな?」
「左様でございますね。馬より多少脂がありますが、繊維質なところは似ているかと思います。」
「これは酒が進むね。」
「では鮎の天ぷらと一緒におかわりをお持ちしますね。」
女将さんが部屋を出るとハルトが着いて行く。