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***堕散る(おちる)***
第26章 step26 二十段目…孵化
後半の連休に入る。
泊まりで家に行くのは難しく、日帰りとなる。
ただ祝日の方が監視の仕事が忙しいようで、ハルトの休みは1日しかなかった。

早くから家に行く。

「ルリ早くおいで、」

リビングのテーブルに保温器から出されたぴよちゃんが、巣のように高く積まれたおがくずの上に乗っていた。

「おはようございます。ぴよちゃん温めなくて大丈夫なんですか?」

「来て来て…」

ハルトは箸を持って座っていた。

「ほらほら…」

ハルトに引っ張られて卵に耳を近づける。

コツコツコツ…

「えっ…音がしてる。」

「昨日、帰って来てからだよ。」

コンコンコン…

ハルトが箸で卵を叩く。

「何してるんですか?」

「ぴよちゃんに返事。」

「へっ…?」

「雛は生まれる時、中から殻を突つくんだって…」

「へぇ〜」

「親鳥も外から突ついて返して、少し手助けして、『出てきて大丈夫だよ』って伝えるらしいんだ。」

コツコツコツ…

ワタシはフォークを持ってきた。

「ハルト、これの方がいいんじゃないですか?」

ワタシはフォークの先一つで、コツコツと叩く。

コツコツコツ…

卵から直ぐに返事がくる。

ハルトがフォークを奪った。


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