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***堕散る(おちる)***
第26章 step26 二十段目…孵化
ぴよちゃんは、ピィピィ言わずに食べている。
ハルトが撫でているから?
外出仕様にしつけられていることに驚いた。

ハルトが自分のコップから水を分け、ぴよちゃんの水箱をゲージに戻すと、それも黙って飲んでいた。

「ぴよちゃんお利口ですね。」

「そうだよ、俺の子だから…」

っ…ぅふふっ…

思わず吹き出してしまった。

「なにがおかしい?」

「いえ、ぴよちゃんはハルトに愛されてるなぁって…」

「んぁ?………」

ジロッと睨まれたけど、ワタシは嬉しくて笑っていた。
ハルトの心も育っているから…

当のぴよちゃんは満腹になったのかコクコクし始めていた。

ハルトもそれに気づき撫でていた手をそっと離し、ぴよちゃんのお布団を掛けていた。

「ルリはぴよちゃんにヤキモチ妬いてるんだろ?」


ちょうど、料理がやってきた。

グラタンとパスタにサラダ。
ハルトが取り分け皿を頼んでいた。

「ルリもちゃんと世話してやるからな。」

そう言って料理を取り分けてくれた。

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