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***堕散る(おちる)***
第27章 step27 二十一段目…初夏
こぼれ落ちそうなほど沢山のベリーが乗っているケーキに目を奪われた。
でもハルトの選んだチョコレートケーキも大人な味、ベルギーチョコだけを使用と書かれていて気になる。

「お母さんにはチーズスフレとかどうかな?これで人気No.3を制覇だな。」

チーズスフレがNo.1で雪解けのような食感に濃厚なチーズが口いっぱいに広がります。と書かれていて…

「え…チーズスフレもチョコケーキも美味しそう…」

「なんだよ、また迷い始めたか…」

そんなこんなで順番が来てしまう。

「え…ハルト、どうしよう…」

「すみません、ベリーのケーキとチーズスフレを2つずつ、チョコケーキを1つで…」

「え?」

店員さんがニコニコとして箱に詰めていく。

「ハルト?」

「ルリとお母さんは明日もう1つ食べればいいでしょ?」

「え…嬉しい。ありがとうございます。」

「ルリに任せたらいつまでも決まらないからな…」

どうやら、ハルトはワタシの優柔不断に少し呆れ気味のようだ。

ケーキを持って帰る。
自分の家に帰るのに凄く緊張してしまい、やはり打ち合わせも出来なかった。


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