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***堕散る(おちる)***
第28章 step28 二十二段目…夏休み…入社試験
イケば治まるものと思っていたが、
痒いところにようやく手が届き、下手に掻いたせいで余計に痒みを覚え、掻き毟りたくなるような渇望を覚えた。
あああっ…足りないっ…もっと、もっとシてぇ…
「んふ…やっぱりあの薬だね。遠慮もないね。」
「いまのも『望み』なんじゃないの?」
「ああ、そっか…」
ヴィィィィッ…
っあああ…イクッ…イクッ…
ワタシの手足はゴムの拘束バンドを引き伸ばして硬直して、反動でベッドに打ち付けられる。
「このお人形面白いね。」
「お前、エロいねって言うんだろう?」
天使たちは同じくらいか、いや、年上くらいなのに、どこか幼い感じで不思議なことを言う。
っああっ…焦らさないで、もっともっとちょうだいっ…やめないでぇ…
「あははっ…じゃあ、一番欲しいところにあげよっか…」
腰のところにいた1人がニヤリと笑う。
皆が『お兄ちゃん』と呼びあっているように思う中で、彼だけは他の2人に対して『お兄ちゃん』とは言っていない気がする。
ベリッ…
ローターを付けていたテープが剥がされる。
「あ〜っ、お兄ちゃんいけないんだ。『取ってはいけない』って約束あったじゃない。」