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***堕散る(おちる)***
第28章 step28 二十二段目…夏休み…入社試験
ぐるぐる回り、ますます誰かわからなくなったが、
誰かがそう言って玩具のスイッチを切って投げ捨てると、
残りの2人も真似をして捨てる。

はぁっ…はぁっ…

そして疼きは解消しないまま天使たちに見下ろされていた。

「お兄ちゃん、お人形みてたら、痛くなっちゃった。」

「僕も、こんなんなっちゃった。」

「あははっ…僕もだよ。」

3人が互いを見合せる。ふわっと纏った布の上からでも、その中心がツンと突き出て、テントのようになっているのがわかる。

「ああっ…もう我慢出来ない。直に触っていい?」

『お兄ちゃん』が布の上からそれを握り、布を滑らせるように扱き始める。

艶かしく腰を揺らして、苦悶の表情で切ない息を洩らすその姿は、聖なる天使が初めて淫涜(イントク)に耽るようで、あまりにも妖艶で美しかった。

はぁっ…はぁっ…

兄の姿を見て、後の2人も同じようにする。

ワタシを含めたこの部屋にいる全員が妖しく切ない吐息を漏らして身体をくねらせていた。

「直に…触って…いいですよ…」

『お兄ちゃん』の言葉に答えたつもりだった。

「ねぇ、今のも『望み』だよね。」

「叶えていいんだよね?」

「そう聞こえた。」
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