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***堕散る(おちる)***
第28章 step28 二十二段目…夏休み…入社試験
ブランコに座るとぴよちゃんがハルトの膝に乗る。
どうやらちょくちょくお散歩には来てるらしい。
「ぴよちゃん、ルリにあれ見せてやろうか、」
コッ…コッ…
ハルトが漕ぎだすと、お腹にすがり付くようにしてちゃんと乗っているぴよちゃん。
「落っこちないんですか?」
「いいから見てて」
するとハルトがビーサンをポンと飛ばした。
次に前に漕ぐとき、
コッ…コッ…コォ〜
ぴよちゃんが羽ばたいて飛んだ。
そしてビーサンの鼻緒の部分を摘まみハルトのところへ戻ってくるのだ。
「凄い、いつ特訓したんですか?」
「特訓なんてしないよなぁ、最初から出来たんだよ。」
ぴよちゃんは自慢気にハルトの足元にビーサンを置く。
「凄いね、ぴよちゃん。」
コッ…コォッ
それから公園をぐるっと回って家に戻る。