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***堕散る(おちる)***
第28章 step28 二十二段目…夏休み…入社試験
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「お母さん、こっち…」
「あら、ハルトさんこんばんは。」
あれからすぐに日程を決めて、ハルトと母とで会食した。
前にきた海の見えるレストラン。
母は高級そうな外観に驚いて遠慮していた。
コースで頼んであったようで、料理が説明されて出てくる。
「乾杯〜」
スパークリングワインとワタシはお子さまシャンパンで乾杯した。
今回は母とワタシが並んで座り、ハルトが1人対面に座っていた。
「試験の結果、採用が決まったとお伺いしましたが…」
「はい、形式的に試験を行いましたが、ルリさんは十分な結果を出されましたよ。」
ハルトが淡々と答える。
食事の説明を受けて、それを味わう。
会話がない間も気まずくはなかった。
「美味しいお料理ですね。
ハルトさんはいつもこういった食事をされているんですか?」
「前は仕事の付き合い以外は、自宅で酒だけ飲むような生活をしていました。」
「あら、それは不健康ね。」
「ですが、ルリさんと出会ってから、手料理をいただき、今では自炊しています。
特にぴよちゃんが来てからは…」