この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
***堕散る(おちる)***
第30章 step30 二十四段目…入社式…1階
ベッドからハルトの後ろ姿が見えた。
ああ、ここはハルトの会社だった。ここはハルトの居住スペースなんだろうか、ベッドやソファーの他に、今ハルトが向かっているデスクがあり、ハルトがパソコンに向かっていた。
ここにもサイフォンがあるんだ。
それ以外のことは何も考えられなかった。
ベッドから出てハルトに近づく、物音に気づいたのかハルトが振り向いた。
「おはようルリ…」
窓がないから何時かわからないけど、おはようという時間ではないのはわかる。
「おはようございます。ハルト。」
ハルトではないと知っているけど、私は彼をハルトという名でしか知らない。
ずっと一緒にいる。
その約束、心に決めたことを覆すつもりはなかった。
「ルリ、今、珈琲を淹れてしまったけど、飲んだら夕飯にするよ。」
「あまりお腹が空いてないです。」
「じゃあ、お腹が空くようなことをしようか?」
口角をあげてニヤリと笑うハルトは悪戯っ子の顔だ。
何をしてお腹を空かせようというのかわかってしまう。
「いえ、いいです。」
ああ、ここはハルトの会社だった。ここはハルトの居住スペースなんだろうか、ベッドやソファーの他に、今ハルトが向かっているデスクがあり、ハルトがパソコンに向かっていた。
ここにもサイフォンがあるんだ。
それ以外のことは何も考えられなかった。
ベッドから出てハルトに近づく、物音に気づいたのかハルトが振り向いた。
「おはようルリ…」
窓がないから何時かわからないけど、おはようという時間ではないのはわかる。
「おはようございます。ハルト。」
ハルトではないと知っているけど、私は彼をハルトという名でしか知らない。
ずっと一緒にいる。
その約束、心に決めたことを覆すつもりはなかった。
「ルリ、今、珈琲を淹れてしまったけど、飲んだら夕飯にするよ。」
「あまりお腹が空いてないです。」
「じゃあ、お腹が空くようなことをしようか?」
口角をあげてニヤリと笑うハルトは悪戯っ子の顔だ。
何をしてお腹を空かせようというのかわかってしまう。
「いえ、いいです。」