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第31章 step31 二十五段目…Ｂ１階 初仕事

｢初めてなのに無理させちゃったかな。｣

王様が腕を支えて心配そうにゆっくりと歩いてくれた。

｢ありがとうございます。｣

本当はワタシのイヤらしさが引き起こしたことなのに、申し訳なく思うけど、王様に言われた通りに謝らずにお礼を言った。

｢今日は疲れたんだよ。先にお風呂に入って早く寝るといい。｣

王様を心配させないように、先に入らせてもらう。

ワタシにも湯編みのメイドがついているらしいけど、それは恥ずかしいからとお断りした。

お風呂に入って体を洗うと気分もすっきりしてくる。
長湯にならないようにして出ると、用意された新しい円のシルクの服を被り、用意されたアメニティで寝る支度を済ませた。

ワタシ用のコップが淡い桜色なのを見て、またハルトを思い出した。

｢お先に失礼しました。｣

｢もうベッドに入りなさい。｣

心配した王様が半ば命令のように言う。

｢はい、そうします。お休みなさい。｣

促されて自分のベッドに入る。

王様がシルクのシーツを持って天蓋のカーテンを開けて入ってきた。

｢空調も整えているし、身に付けているもので十分なはずだが、寒かったらこれを使いなさい。｣