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***堕散る(おちる)***
第31章 step31 二十五段目…B1階 初仕事
「じゃあ、ワタシも、狙われてるんですか?」
「あっはっは…
本当に面白いね君。
ん〜、さしずめ君とはプラトニックラブかな。
青春ごっこを楽しんでる。
それとも、あれか?
自分が相手されなくて、妬いてくれてる?」
「そんなことは…」
王様より、ワタシの方が不純なんだ。
シタくなったからする。欲しいと思ったから抱く。
そんなストレートな王様と比べて、ワタシは…
シタくてウズウズしているのを隠して、王様から欲しがってくれないかと期待して、
それでいてハルトのことを思っていて、なのにハルトから与えられた仕事だから何が起こっても仕方ないなどと正当化して…
したたかな生き物とは、ワタシのことだ。
「なぁんだか、変な空気になったから、部屋から出るか。
そうだ、カジノで遊ぼう。」
王様が立ち上がって手を差し伸べてくる。
それはもう慣れてきたけど、いきなり引き寄せて抱き締めてくれないか…
そんなことを考えてしまう。
ホームシック?人肌恋しい?そんな状態だった。