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***堕散る(おちる)***
第31章 step31 二十五段目…B1階 初仕事

「ゲームにならないな。まずは安定したショットが出せないと…」

結局、ワタシは1つも球が落とせず、良くて白球が目指す球に当たる程度、ひどいとキューが白球に触れることすらなかった。

「これではゲームでなく、俺の1人練習のようだ。」

そう大笑いしていた。

凄く怒っていると思ったけど、

「明日から特訓だな。」

楽しそうに笑っていた。

むやみに謝るなと言われたワタシはただただ頭を下げた。

「気にするな。一緒に目指す目標ができて嬉しいよ。」

ポンと肩を叩かれカジノを後にした。

部屋に戻るとすぐにお昼だった。またディナーのようなランチだ。

「美味しいんですけど絶対に太っちゃいます。」

王様はケタケタ笑う。

「君は痩せているから、もう少し太ったほうが抱き心地が良くなると思うよ。」

「だ、抱き心地って…」

「ああ、セクハラ発言だったね。でも俺の好みを言ったまでだ。」

ワタシにはあくまでも紳士の姿しか見せない。

なのにあのメイドには何で?
謎ばかりだった。

王様はワタシが仕事とは関係なく好きになるのを待っているの?
でもそれには応えられない。
ワタシの頭は計算高く色々考えていた。


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