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***堕散る(おちる)***
第31章 step31 二十五段目…B1階 初仕事

振り向いて王様に伝えると王様が笑顔になった。
「そ、それは良かったな。」
王様の顔が赤くなる。ワタシ何か変なことを言ったかな…
ギュッと抱き締められて髪に顔を埋められ、ビクッと緊張が走る。
すると王様は慌てて離れてチョコレートから降りた。
王様の中心から蜜が溢れているのを盗み見た。
そしてワタシの服もお尻側が湿っぽい。
そんなことに気を取られていると、
「少し引き馬してやろう。」
王様が手綱を前側に回して引っ張った。
「重心を保つ訓練にもなる。1人で馬に乗れるし、色々上手くなるぞ。」
王様がニヤニヤ笑う意味がわからなかったが、背もたれの王様がいないだけで不安になってきた。
「不安はすぐに馬に伝わる。チョコレートが信用されてないと不安に思ってるぞ。」
どうしてわかるのだろう。そのことに余計に不安になる。
「チョコレート、お嬢さんは怖がりだからな。お前が怖いわけじゃない、大丈夫だよ。」
王様がチョコレートの鼻先を撫でる。
ブフルルルル…
チョコレートがわかったというように鳴いた。
しばらくチョコレートの背中に1人で乗り、小さな馬場の中をぐるぐる回った。

