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***堕散る(おちる)***
第31章 step31 二十五段目…B1階 初仕事

「シャワーを浴びてくる。
もう食事になるから待っていなさい。」

ワタシはこの場の雰囲気をどう変えるべきか悩んでいたけれど、王様が有無を言わさず言い放ち、バスルームに消えていった。

コンコン…

「あ、はい、どうぞ。」

王様の代わりに返事をすると、婦長がもう1人メイドを従えて入ってきた。

「お食事の支度を始めますね。

あら、チューリップが咲いたんですね。テーブルに飾ってもよろしいかしら。」

「はい、お願いします。」

この人達も、先ほどの裸で執事長に抱えられたメイドと廊下ですれ違っているはずなのに平然としている。

でも食卓に花瓶を移したのは場の雰囲気を変えるためだろうか…


ガチャッ…

「ああ、ちょうどよいタイミングだったようだな。
では、食事にしよう。」

「では、失礼します。」

王様がバスルームから出てきて、メイドたちが下がる。

何も話せないまま食事となった。

「午後は乗馬を楽しんで、夜はビリヤードの特訓だな。」

また豪華なランチをいただきながら王様が予定を立てる。

あの人のことには触れない方がいい…
ワタシはそう考えて食事に専念した。

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