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第32章 step32 二十六段目 Ｂ２階 犬になる

ユキを拭き終えて、メイドが去る音がすると、執事長がベルトを外す音がする。

｢お礼というのは強要してはいけないと思うのですが。ユキ様の潮噴きを見ていたら、ほら…こんなことに…｣

ユキは返事もせずにしゃぶりついたらしく、ﾋﾟﾁｬﾋﾟﾁｬといやらしい口淫の音が廊下に響く。

執事長の唸り声が聞こえ、全部飲み干してドアを開けてもらいユキは戻ってきた。

｢ユキ、疲れただろう、寝なさい。｣

ユキはソファーに座る俺の前で『お座り』のポーズを取る。

ワンワン…

｢眠くないのか？｣

ワンワンワン…

｢そうか、したいのか。今日は執事長の指しか入れてもらってなかったか。｣

ワン…

｢よし、俺を入れられるようにしてみろ。｣

ユキは嬉しそうにオレをしゃぶり始めた。
よし、また一つ人間らしさが剥がれていったな。

オレをしゃぶるユキを撫でてやった。

｢したくなったら、俺でも誰にでも言えばいいんだ。
オシッコしたくなったら俺を思い出せ。｣


…………なにか、いつか…誰かとこんな会話をしたような気がする…

…オシッコする度に…思い出して…したくなっちゃったら…

…それは困るな…