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***堕散る(おちる)***
第32章 step32 二十六段目 B2階 犬になる

ウウ…ウウ…ワンワン…ワンワン…

しばらくスノーと駈けているとユキが俺を呼んで吠える。

目論見通りユキの匂いに反応してチョコレートがユキの背中を舐め始めていた。

「スノー、戻るぞ。」

まだ走りたがるスノーに言い聞かせ、柵越えをしてユキのところに戻る。

ウウ…ウウ…

ユキが言葉を出さずに俺を呼んだのを見て満足した。

チョコレートはユキの背中を舐め回していた。

スノーも興奮すると手に負えなくなるので、小屋に連れて行って繋ぐ。

戻ってくると、チョコレートは柵を倒す勢いで手綱を引っ張り、ユキを舐めようとしていた。

「ユキ、覚えているからわからないがトリュフの話を、豚のフェロモンのことを話しただろう。」

ユキは恐怖に泣き叫びながら俺を見上げた。

「今、ユキのフェロモンにチョコレートが反応しているんだよ。犬と馬は近いからな…」

ユキのチェーンを外して、チョコレートの側面に連れてきて見せてやる。
チョコレートが勃起しているところを…

「ユキにはこれは入らないだろうが、興奮させてしまったんだから、相手してやらないとな。」


ウゥ…ワンワン…

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