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***堕散る(おちる)***
第34章 step34 二十八段目 B4階 約束の日

「1…2…3」

数えてやると俺の顔を見て、頑張る。

意味は通じているし、目的もわかっているようだ。

「8…
もう十分だ。また明日やってみよう。」

足の力がなく、手で引き上げているから、手が震えて限界だった。

ルリはちょっと残念そうだったが頭を撫でてやる。

「そうだ、これを外して髪も洗わなきゃな。
ルリ、俺が洗う間、寄りかかって座っていられる?」

立ち上がり背中を浴槽に寄りかからせ、先に自分の頭を洗ってしまう。

シャンプーの合間に崩れて潜ってないか確認した。
赤ん坊を育てるのってこんな感じなのかも…
何故かそう思った。

「さて、ルリの番だよ。」

抱えあげてバスタブから出し、床に尻をつけて脚を広げる。
間にルリを座らせ、脚を胡座をかくようにして、ルリを脚で押さえる。

ルリの髪型は耳のように頭の上で2つ団子が作られている。

どうなっているのかわからないが、ゴムを外していくと解れていく。

巻いてあったせいでカールがかかっていたが、それをとかして洗っていく。

「よし、もう一度温まるか?」

ワンワン…

「じゃあ出ようか…」

櫛とドライヤーで乾かせば、艶のある長い髪に戻った。

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