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***堕散る(おちる)***
第36章 step36 三十段目 地上階1F

ルリにゆっくり唇を重ねる。そこは小刻みに震えている。

宥めるように震えを止めるようにと何度も啄み、唇を舐めると、ゾワッと快感が走り、ルリもそのようで産毛が逆立つ。

俺にはsexしかない。
それも麻痺するほどsexして、
与えるのか、奪われるのかわからない空間と時間のものだった…

でも、ルリとのsexは違う。分かち合い共感し安らぎを感じた。

キスだけでも気持ちいいと思うなんて、エミに言ったら、大笑いして馬鹿にするだろう。

でも、失いかけて判った、俺にはルリが全てだ。

チュッ…チュッ…

腰を下ろし体勢を整え、深く口づけながら乳房に手を伸ばす。

柔らかく弾力のある感触を手のひらで味わいながらも、その奥の鼓動するものすら、鷲掴みにしたかった。

あああっ…ハルトぉ…

ルリがまた俺を呼ぶ。
唯一、今の状態になって良かったと言えることは、ルリが遠慮なく俺を求めることだ。

ルリは恥ずかしがりながも、俺の頭を掻き抱いて乳房に寄せ付ける。

俺も両手でその膨らみを揉みしだいていった。

唇も這わせて触れていく。所有印が薄くならないように重ねづけした。


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