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***堕散る(おちる)***
第36章 step36 三十段目 地上階1F
ルリをベッドにそっと下ろす。
ルリは照れて桜色に染まっていた。
チュッ…チュッ…
キスから口づけへと、いつぞやのスーパー高校生テクをイメージしながら進めていく。
ルリは恥ずかしさからか涙目になっていた。
黒のシーツにルリの白い肌が映える。
純粋に綺麗だと思った。
一旦立ち上がりベッドの周りをぐるっと回って、展示場に飾られたものを見定めるように、ゆっくりと舐めるように眺めた。
ルリはそれだけでまた体を染める。
動いちゃいけないと分かっている。
恥ずかしくても見られたいとも思っている。
身体は、記憶がなくても二人の空間を覚えていて、俺を苦しくさせるほど扇情してきた。
堪らなくなって、足元からベッドに昇る。
俺は獣になって、久方ぶりの食事にありつけたかのように、這ってルリの体を跨いで、自分の四肢の中に捕らえた。
ハルト…
組み伏せられて、怯えたのかルリが俺の名前を呼ぶが、それは俺を煽るだけだ。
ゆっくりと腕立て伏せをするように肘だけを曲げて、ルリの顔に顔だけを近づけた。
視線を反らさない俺を見上げるしかないルリの目はかなりの涙目だった。