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***堕散る(おちる)***
第37章 step37 三十一段目 地上階2F
「バターやクリームを混ぜて魚料理に掛けたりしますし、チーズを溶かしてパンを浸してチーズフォンデュとか…」

「なんだ?そのチーズフォンデュってのしてみたい。」

会話が増えるだけで、もて余してた時間が楽しくなり、食事も美味しく感じた。

「あ〜ほんと、自分たちで作って食べるって美味いなぁ。」

ルリはにこにこしながら食べていた。

「そういえば、ミモザの花が咲いているかもしれない。」

俺はベランダに置いてあった鉢植えを見る。

まだ樹が小さいから花はひと房だが咲いていた。

「ルリおいで、ミモザ咲いてるよ。」

ルリはすぐさまやってくる。ベランダで黄色いふわふわした花の塊が風に揺れていた。

「可愛いですね。」

「ああ、サラダより可愛いな。」

「前にも一緒にミモザサラダを作って、それでハルトが花を買ってきたんですね。」

「そうだよ。デカクなったら、ベランダには置けなくなるのかなぁ。」

「どうでしょうね。」

「明日は朝から出掛けるから早く起きるよ。」

「はい。」

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