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***堕散る(おちる)***
第39章 step39 三十三段目 屋上へ
ハルトはどんなワタシでもいいと言ってくれる。
でも、ハルトはワタシの全てを知っているのに、ワタシは何も知らない。
どうやら、ワタシの記憶がなくなったことにハルトが関わっているようだけど、
それを責任に感じて一緒にいると言ってるのではないか…と思ってしまう。
そして、どうやら、記憶のない期間もワタシはハルトのことを好きだったらしいけど、その感情すら忘れてしまっているのが申し訳ない。
そして、母の話し方だとワタシは仕事でハルトと一緒にいて、プライベートもハルトと一緒に過ごす為に、家を出たらしいのだけど、
その記憶もなく、仕事もしていない。
何の役にも立たない居候という状態がもどかしく、何かしたいと思う。