この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
***堕散る(おちる)***
第39章 step39 三十三段目 屋上へ
嫌じゃないんだ。母さんが男を欲しがっているんだ。
男たちのせせら笑う声に混じって、母さんが男を呼ぶ声がする。
どうして…やめないんだ。
すると俺が隠れている部屋が開いた。
「おい、お前、ちょっと来い。」
父親と名乗る男が入ってきて俺を呼ぶ。
また殴られるのか?
静かにしていたのに…
だけど、廊下で殴られると思ったのに、あいつらの部屋に呼ばれた。
「へぇ〜、お前らの子にしてはいいとこ取りじゃねぇか…」
「早く中身を見せてよ。」
中にいた裸の大人たちが好き勝手なことを言う。
何が起こるのか想像も出来なかった。
「どうせコイツと同じ淫乱の血が流れているだろうよ。」
父親という男が言う先で、四つん這いになる母に、後ろから男が覆い被さるようにして腰を振っていた。
「お母さん…」
母が俺のほうに顔を向けて、虚ろで呆けた目で見てきた。
俺を見て俺とわかったのかどうかもはっきりしない。
それとも俺のことなど、どうでもいいのかもしれない。
前に立ちはだかる男に耳殻を引っ張られ、そいつのモノに向き戻されて、俺から目を反らした。