この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
***堕散る(おちる)***
第39章 step39 三十三段目 屋上へ

「はい、どっこい、じゃんじゃん〜」

「ハルト、まだ食べるんですか?」

「ああ、天ぷらとだと、また美味い。ズズッ…」

「はい、どっこい、じゃんじゃん〜」

「もう一段お願いします。」

「まあ、沢山食べてもらうんは、嬉しいね。」

おばちゃんが笑いながらベルを鳴らす。

本当に腹いっぱいになるまで食べた。

「卵焼きも美味いなぁ、ルリの卵焼きの次に美味い。」

「そ、そんなことないです。」

「そんなことあるさぁ、お嬢さんの作るのには、愛情がたっぷり入っているんだから、いくら店のでも勝てないね。」

「愛情?」

何故かハルトが聞き直す。

「そうだよ、大事な人に美味しく食べてもらいたい。その愛情がいっぱい詰まってるんだから、勝てっこないさぁ。」

ルリを見れば、俯いて真っ赤な顔をしている。

愛情…
アイツの作った料理など食べたことがなかった。
『お母さんの愛情のこもったお弁当、残さず食べるのよ』
遠足の時、先生が言ってたっけ、愛情って日常に溢れているもんなんだな。

おばちゃんの何気ない一言に気付かされた。

ルリはまだ下を俯いていたが、その様子を愛おしいと感じた。


/1776ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ