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***堕散る(おちる)***
第39章 step39 三十三段目 屋上へ
卵焼きをいただき、待たせていたルリとデザートをいただく。
りんごの果肉入りのりんごジュースのゼリー、アップルパイ、りんごのジュースとりんごづくしだった。
「あ〜、とっても満足した。」
「ごちそうさまでした。」
「またいらしてくださいな。」
こうして店をあとにした。
「いよいよ山に出発だ。」
「出発進行〜」
ルリの体力じゃ、登山は厳しい。目的地まで車で入れるところを探したのだ。
途中のオートキャンプ場でカレーを作り、その後目的地に向かう予定だ。
「すごく大きな山ですね。」
「ああ、なるべく車で近くまでいけるようにね。」
クスクス…
「ん?どうした?ルリ…」
「何だか赤ずきんちゃんと狼のやり取りみたいだったから…」
「ああ…大丈夫だよ、とって喰ったりしないから…
あ…いや、喰うか…」
「へっ…」
長時間のドライブにも慣れて時間をもて余すこともなくなった。ルリと一緒にいられる幸せを感じていた。
「さあ、やっとついたよ。」
「オートキャンプ場、車できてキャンプする場所なんですね。」
「そうだけどここではカレー作りと飯合でご飯を炊いて食べるだけだよ。」