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***堕散る(おちる)***
第8章 step8二段目…視覚
「いや、2回目イカないと思ったのに、激しくもないのにイッタから感心してるわけ。」

あー何言わされてるんだ?まあ、その後処理のバツの悪さのことがバレなきゃいいか…

もう、ついでに訊いてみるか…

「ルリ…朝、電車で俺に会ってどう思った?」

モジモジしながら…

「あ、痴漢だっ
って思いました。」

駄目だ…そこからかよ、また吹き出しそうだ…

珈琲を机に避難させた。

「そうじゃなくて…
痴漢が俺だって気づいてからだよ…」

ルリがしばらく考えて、閃いたとばかりの笑顔…

「もしかして…ハルト…運命とか感じたんですか?」

今、そこかよ…しかも俺が運命感じてることにされたし…
呆れて返しようがない…

「でも、凄い確率ですよね?やっぱり運命でしょうか?」

「必然だ…」

ルリは運命より強い繋がりだと喜んでいる…んだろうな…
この話を振ったことを後悔した…

「あのさ〜ルリ、運命で会えっこないよね?」

ルリがコクコク頷く。

「必然ってのは、絶対会えるようにしたってこと…」

「神様が?」

珈琲避難させたのは正解だった…

「いや、俺が」

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