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***堕散る(おちる)***
第11章 step11五段目…視覚(4)
前と横、沢山の歩行者が通りすぎる、指を2本に増やし、思う存分掻き回し、イイところをつついてやる。

うねりが始まり、ピクピクと痙攣する…

いやっ…あっ…アア…もう…イクっ…

ギュンと仰け反るルリに、

「ルリのが早かったね〜」

と声を掛ければ、硬直が終わり、カクン…
気を失って腕に寄りかかってきた。

指を抜き、ドレスを整え、スイッチを切る。
そのまま寝かせてやる。

「ルリ、着いたよ。」

軽く揺すって起こす。


「あ、ワタシ…」

「知らない人達にイクの見られて気絶してたよ。」

「あっ」

「今から行く店、未成年入れないから、大人のふりしてね〜」

車を出てルリをエスコートする。

店?未成年?
目の前の大きな建物には窓がなく看板もない、美術館のような建物。

ワタシはハルトの服を掴む、ハルトが腕を出してくれたので、掴まる。
重厚な扉、黒いカーテンの中に入ると受付がある。黒服の男がカウンターから出てきた。

『あっ…オー』

ガツッ、ハルトが男を小突いた。

『オー、お客様、ようこそお越し下さいました。』

何だか慌てているようだ。

ハルトがカードで支払いをしている内に男に何か手渡される。
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