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***堕散る(おちる)***
第4章 step4踊り場
目覚めて、昨日あのまま部屋に戻り寝てしまったのだと気づいた。
携帯が点滅している。
彼氏からメール。
開けると、そこには、
予定が変わり会えないこと、会える時また連絡することが、
あっさりとした文面で書かれていた。
彼氏のこと、恋人だろう人のこと、考える気力もなかった。
とにかく今日1日、一人で過ごすと決まってしまった。
夏休み初日から…
ワタシはリビングにいく。用意された朝食と置き手紙。
昨日夕飯食べてないや。
母から、今日遅くなるからと、夕食代が用意されていた。
母は、月に何回か残業がある。
前後は早く帰ってきて一緒に食事することになっている。
起こしても起きなかったから…の文字に申し訳ないと思った。
それよりワタシ寝るまで一人じゃん…
どう過ごそうか…
とりあえずどこか出かけるかな…
部屋に戻る。
どこに行こう。
ふとハルトさんが自分を大事にと言ったことを思い出す。
もう万引きすることはないが、ふらふら出かけてはいけないと…
帰り際、明日休みだから…と言ってたなぁ。
数分後には携帯をとり、ハルトさんに電話しているワタシがいた。