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***堕散る(おちる)***
第4章 step4踊り場
昨日、ルリの待ち受けを見た。
彼氏と二人のショット…
普通待ち受けにするか?
男の明らかに迷惑そうな表情、ルリは気づかないんかな…
まぁ、若いヤツは手軽にsexしたがるから、ルリみたいにウブじゃ面倒だったんだろうな。
俺は敢えて今日が休みと伝えた。
暇なら電話してくるだろう。架けてくる。そう思っていた。
呼び出し音の間、
ワタシはなんて話し出そうか迷っていた。
「もしもし…あの」
「あ、もしかしてルリ?
どうした?」
すぐアタシだとわかってくれたのが嬉しかった。
でも、どうした?に答えられない。
「あ、あの…」
「大丈夫?なんかあった?」
「いえ、」
ますます言えない。
「会って話そうか、ルリ時間ある?」
「あっ…はい」
ほらね。今日も彼氏にほったらかされたか、
待ち合わせ場所を伝え、ラフな格好に着替える。
さて、今日もたっぷり楽しませてもらおうか。
用もないのに電話して怒られると思った。
でもハルトさんはアタシを心配して会ってくれる。
ますます申し訳ないけど会ってからきちんと話そう。
ハルトさんから、大人っぽい落ち着いた格好で来るように…と言われた。