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***堕散る(おちる)***
第16章 step16十段目…二人きりの休日
マンションの前には広い公園、取り囲むようにミニチュアみたいな住宅地、その向こうには工場地帯が拡がっていた。

「ハルト?
マンション…」

「そんなものないよ…
変態男も…」

ニコッと笑い、ワタシの手を引くハルト…

そこで爽やかな笑顔をされても…
安堵と騙された怒り…
文句も言えず、ハルトについて行く。

熱いシャワーに包まれる…ぐちゃぐちゃの体も心も洗い流される。

湯船に浸かる…ワタシはハルトの足の間に挟まれて、後ろから抱きしめられていた。

「ルリ…リクエストは訊いたつもりだけど…
満足した?」

コクリ…

「目隠しと拘束、好きなの?」

ブンブン…

「じゃあ何で?」

ハルトは話しながら、ワタシの胸で遊んでいる…

「目と手が無くても、ハルトだとわかるか…
ハルトを感じ取れるか…
知りたかったから…」

愛撫というより…
幼児が湯船でオモチャで遊んでいるようだ。
揉んだり、浮かべたり…
好きに弄って遊んでいる。

「で、どうだった?」

「良かったです…」

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