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***堕散る(おちる)***
第16章 step16十段目…二人きりの休日
「見えない分、予測出来ないし、恐怖の中で、強く快感を感じるんだよ
自由にならないと、何をされても仕方ないと、無防備に快感を得ようとするんだよ…

普通で満足出来るか
不安だったの?」

ブンブン…

「心配しなくていいよ…
物足りなくなったら、色んなアイテムあるから…
まあ物に頼らなくても、満足させる自信はあるけど。」

振り向けなかったけど、
ハルトは、きっと今、片方の口角を上げて、ニヤッと悪戯な笑みをしてる。
ハルトをどんどん知ることが出来て嬉しくなる…

寝室を片付ける…

ハルトは片付けながら、使ってみたいものあるか?
などと訊いてきたが、
見るのも断った。

ワタシは窓ガラスの汚れを拭いていた。

「ハルト…あの公園いってみたいです…」

「服着るの面倒…」

しばらく駄々をこねたけど、下着を着けないという可笑しな約束で散歩する。

夕暮れ時…まだ日中の暑さが残る公園は、誰もいなかった。

ブランコを見つけた。
部屋から見えたブランコ、逆に部屋を見上げると、どの窓か判らないほど小さかった。

「ブランコ漕いで見せて?」

ハルトのリクエストに何か裏があるのではないかと考えてしまう…

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