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***堕散る(おちる)***
第4章 step4踊り場


連れて来られたのはラブホテルの前、、、

戸惑うけど、イヤとも言えない。

ハルトさんは、ワタシの顔を覗き、グイっとワタシを引き寄せる。

ワタシは黙ってついて行った。


部屋につくと、

「ルリごめん。
どこで見られるかわからないから、
あまり歩きまわりたくない。」

優しく抱きしめられる。

ハルトさんの香水の香りも、一緒にアタシを包む。

「ルリ、俺ね…
昨日、ああいう形じゃなく出会えてたら良かったって考えてたよ。」

「あ、ワタシもです。」

ハルトさんは、少し力強く抱きしめてくる。

鼓動が速くなる。

そして身体は、昨日の快感を呼び醒まし、また欲しがる。

「ルリ、キスしたい。」

ワタシは頷く。

ハルトさんの長い指がワタシの唇をなぞり、顎を持ち上げる。

ワタシは目を閉じた。

チュっ…

触れるだけのキスに驚き、目を開ける。

熱い視線が向けられている。

グイッ…

背中に回る手が、ワタシをぴったりハルトさんに引き寄せる。

目を閉じた。

唇を合わせ、吸いとられる。ワタシはハルトさんの首に腕を回した。


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